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平成17年6月3日に開催された第27回通常総会において、大西前理事長のあとを受け、第13代の理事長に選任されました。 この場を借りてご挨拶を申し上げます。

近年の岩の力学連合会の変革への取り組みには目を見張るものがあります。
基盤インフラの整備事業が減少するなかで、それら事業を支えてきた岩盤工学に携わる関係者の危機意識を背景に、平成13年には関係4学会の協力を得て岩盤工学関係者との懇談会を逐次開催しました。
若手を含む多くの参加者の意見・提案などを踏まえて平成14年には連合会の変革の方向性を審議・検討する将来構想特別検討委員会が設置され、提言という形で取りまとめられた報告書が出されました。
これはホームページでも公開されていますが一言で述べますと、岩の力学連合会を将来にわたり社会から期待される組織団体とするための変革に関する提言です。 そしてその提言に基づき、関係4学会の連携強化と会務執行の迅速化のための常任理事会の設置、事業推進のための基金運用の見直し、研究・技術開発に対する表彰制度の創設、国際情報発信事業のひとつとしてRockNetの運用開始、学生会員枠の新設、事務局一元化、などが実施されたことは周知の通りです。
このように本連合会は変革への道に向けて着実に歩みを進めました。
基盤インフラ事業がかつての成長期のように拡大することは望めず、その意味で社会環境は依然として厳しいわけですが、岩盤の活用という視点で見ると多くの課題が山積しております。
成熟社会の新しい課題ともいえる放射性廃棄物の地層処分に関わる課題はその筆頭でしょう。 ここでは取り扱う対象の時間・空間が従来の岩盤工学の対象と比較して格段にスケールアップしています。
また、この課題は地質・地下水・地化学その他多くの分野との学際的な発展を通じて解決せざるを得ません。 またこの課題の他、これまでに蓄積されてきている岩盤関係の基盤インフラに対する防災の観点からの取り組みも今後ますます重要性を増します。
岩盤に携わる技術者・研究者の社会に対する責務は一層大きくなっていると言ってよいのではないでしょうか。
国際面に目を転ずれば、International
Society for Rock Mechanics の最大の会員数を擁する日本として国際貢献も重要です。 アジアの諸国をはじめとして多くの国々で基盤インフラの整備に力を入れています。
海外の事業に対して日本がこれまで培ってきた技術で積極的に国際貢献することも求められています。 このような情勢のなかで、アジアの岩盤技術者との交流を密とするための活動も開始されました。
社会に積極的に貢献していく連合会としてより活性化していくために、会員に対しても魅力的な事業をもっと行おうと模索し前述の通り表彰制度が創設されたほか、国際電子ジャーナルの発行も検討中です。
これからも社会に貢献し続ける連合会であるために開始された以上のような変革への歩みをさらに進めていくことが課せられた使命と考えています。
活動のひとつの方向性としては、関係学会との連携のもと社会の新しい要請に答える総合的な岩盤科学技術の創生・体系化に向けた組織と事業の検討が挙げられます。
連合会のこれまでの取り組みをしっかりと引継ぎ、さらに発展させるために新しい理事、専門幹事ならびに各委員会と一丸になって取り組む所存ですので、会員の皆様のご支援を引き続きお願いして、理事長就任の挨拶とさせて頂きます。
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