Rock Net Japan

賛助会員

JCRM Members

 

岩の力学 News No.077


東亜グラウト工業株式会社 斜面防災プロジェクト部


1.会社概要

 当社は1958年(昭和33年)の創立以来、一貫して国土保全に貢献する技術の開発・提供をしてまいりました。それは地盤改良、斜面防災、管路メンテナンスという3つの柱を成し、今日に至っています。そして、この柱を支えるのは当社が誇る技術力です。その証として、世に問うた技術の特許出願した数は256件(うち144件が特許登録済み)にもなります。

特に斜面防災や管路メンテナンスにおいては、国内外から積極的に導入した技術を基盤として改良し、「高エネルギー吸収落石防護柵工法」や「光硬化工法」といった従来にはない、まったく新しい考え方の工法を打ち出し、それぞれがその分野において、主要な工法のひとつとなっています。

このように、建設会社として常に国土保全の一翼を担い、理想的な生活環境の創造に取り組んでいます。

 

2.斜面防災技術の確立

 高度成長時代から、生活に必要な宅地や道路等のインフラ整備が急ピッチで進められてきました。平地には人口が密集し、70%が山地である日本国土は削られ、各地に剛構造の法面保護物や砂防ダムが造られました。

 しかし、これらが自然環境へ悪影響を及ぼす懸念が膨らみ、時代のニーズは自然環境にやさしいものへと移行していきます。

 当社はそれをいち早く察知し、この分野への惜しみない投資により、落石防護工法を皮切りに法面保護全般から砂防工に至るまで、斜面防災全体をカバーできる技術を確立しています。

 

図ー1 法面保護工における当社の技術

 

図ー2 砂防工における当社の技術

 

3.当社の自然共生型工法

 当社の工法を「自然共生型」と位置づけ、三つの要素を鍵として技術開発を進めております。

景観を損なわない。(景観保全)

植生の繁茂を妨げない。(植生保全)

地形を改変しない。(地形保全)

 そして、これらの要素に機能性や施工性、経済性等を加味し、日々改良を重ねております。

 ここで、代表的な技術を紹介します。

@リングネット工法(高エネルギー吸収落石防護柵、基本技術はスイス連邦より導入)

 リング状に編まれたネットを用いた柔構造の防護柵は、250kJから最大3,000kJもの落石エネルギーを吸収します。そして、このタイプの柵としては唯一「建設技術審査証明事業(砂防技術)」において、高性能であることが認められています。(平成14年)

 

-3 標準構造図(側面図)

 

写真ー1 リングネット落石吸収柵の部材構成

 

写真ー2 リングネット柵が落石を捕捉した瞬間

 

Aワイヤーネット工法(柔構造・透過型の砂防施設、叶_戸製鋼所との共同開発)

 リングネット工法の技術を導入したワイヤーネット工法は、立山(富山県)、焼岳(長野県)において自然発生した土石流を捕捉しました。これは、剛構造物が主流であった砂防工に一石を投じました。そして、この技術が認められ、平成17年度第7回国土技術開発賞に入賞いたしました。

 

写真ー3 土石流捕捉後(立山多枝原谷)

 

図ー4 ワイヤーネット模式図(正面)

 

BTECCO®ネット工法(耐久性高強度ネット法面保護工法、基本技術はスイス連邦より導入)

 リングネットの素線を、ひし形加工したネットを用いた柔構造の法面保護工法は、すべり深さ3.0m、必要抑止力300kN/m規模もの崩壊に対応できます。

 

写真ー4 TECCO®ネット設置緑化

 

TECCO®ネットと補強材が一体化して、法面全体の崩壊を抑止します。従来の法面保護工法が適用できる場所は、問題なく適用できます。また、工事期間はモルタル・コンクリートを使用する法面保護工法と比較して1/2以下ですので、災害復旧等に威力を発揮します。

 

図ー5 TECCO®ネット工法模式図

 

4.おわりに

 創造力はアイディアの源であり、そのアイディアから生まれる新技術こそが未来を築く大いなる財産である−

21世紀に突入した人類は、自然環境との調和を目指しながら、豊かな生活環境を支えるための、社会資本の拡充を必要としています。

 当社は、長年蓄積したノウハウと、限りない創造力を駆使して、付加価値の高い新技術を開発・提供し続け、これからも社会に貢献してまいります。

 

■お問い合わせ

東亜グラウト工業株式会社 斜面防災プロジェクト部

135-0042 東京都江東区木場3丁目711

TEL 0336301171 FAX 0336301124

ホームページ http://www.toa-g.co.jp

札幌、仙台、東京、岐阜、大阪、広島、松山、福岡


Copyright (c) 2004 JCRM All Rights Reserved