<CCS国際シンポジウム-CCSの現状と今後の展望->開催のご案内

経済成長の著しいアジア地域等では今後のエネルギー開発や消費に伴う二酸化炭素の排出量の急増が懸念されています。JST/JICAの共同研究プロジェクトであるSATREPS(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)では、地球規模課題の1つとしてこの問題を取り上げ、日本とインドネシアの研究機関が国際共同研究を行ない、二酸化炭素の削減法としてのCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)の研究開発に取り組んでいます(Gundih CCS Project)。二酸化炭素を分離・回収、地下に貯留するCCSは、大量の二酸化炭素を削減可能な技術として、国連の気候変動政府間パネル(IPCC)においても、地球温暖化対策の重要な選択肢であることが認められ、世界各国でその実用化の研究が進められています。本SATREPSのプロジェクトでも、インドネシア中部ジャワ州のGundihガス田で生産時に発生する二酸化炭素を分離・回収し、地下1000mの深部塩水帯水層に安全に貯留するためのパイロット研究を行っています。

 本シンポジウムはその一環として、フランスのパリで開催されたCOP21での議論を経て、CCSを今後どのように発展させていくかといった将来の課題について議論を深めることを目的に開催します。シンポジウムでは、世界のCCSの動向についてのレビューならびに米国とインドネシアでこの課題に取り組んでいる政府や民間企業の関係者に、それぞれの国における現状と将来の展望について講演をお願いしています。また、日本側からは、元環境大臣・元外務大臣の川口順子明治大学特任教授に基調講演をお願いするとともに、環境省と経済産業省から今後の施策等についての講演をお願いしています。さらに、インドネシアでSATREPSが進めているGundih CCS Projectについてもその概要と成果について紹介します。ご関心のある方のご参加をお待ちしております。

  • 日時:平成28年2月18日(木)、10:00-17:00(意見交換会:17:15-19:30)
  • 場所:JA共済ビルカンファレンスホール(東京都千代田区平河町2-7-9:地下鉄永田町駅4番出口徒歩2分)
  • 参加費:無料(なお、意見交換会に参加される方は当日3,000円をいただきます)
  • 定員:250名(先着順)
  • 参加申込及び問合せ:
    WEB SITE ( http://www.fgi.or.jp/ccs2016/ ) にあるフォームからお願いします プログラム等シンポジウムの詳細についても、上記WEB SITEをご参照ください。