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理事長挨拶


 

2007年06月22日に開かれた岩の力学連合会・総会において,岩の力学連合会の理事長に選出されました。東京大学工学系研究科地球システム工学専攻において,鉱山学と岩盤工学の教授を務めています。 岩の力学とのつきあいは,大学院時代に始まります。当時は,第一次石油ショックが起き,石油を中心に資源が注目された時代でありました。また,戦後,唯一の鉱山ブームの時代でもあり,秋田県北部では,黒鉱鉱山の開発ラッシュがありました。黒鉱は文字通り黒い鉱石であり,銅・金・銀・鉛・亜鉛などを含んだ高品位の複雑鉱石です。英語では,金属採鉱をHard Rock Miningと呼びますが,Drilling and Blastingでないと鉱石を採掘できないから,Hard Rock Miningと呼ばれているのだと思います。しかし,黒鉱鉱山の鉱床は,鉱石は硬くても,周りの母岩が粘土質で軟弱なため,大変難渋していました。粘土質の母岩の力学的特性を調べたのが,岩の力学とのつきあいの始まりだったわけです。その後,鉱山特有の技術である充填(Backfilling)に研究の重点を移し,鉱石に比べて遙かに強度が弱く,変形性が著しい充填物であっても,なぜ,充填によって採掘跡が安定するかに興味を持ちました。
 

岩の力学連合会 理事長
東京大学 教授

山冨 二郎

しかしながら,黒鉱鉱山は1985年に始まる円高の影響を受け,海外からの安い鉱石との競争に敗れ,1990年代半ばには,まだ鉱石を残しながらすべて閉山します。その後,神岡鉱山のスーパーカミオカンデの仕事に関係し,今も私は鉱山関係の仕事を引き受けています。鹿児島県の菱刈金鉱山における採掘切羽の大型化,スーパーカミオカンデを20倍スケールアップするハイパーカミオカンデに関わりを持ちながら,国内に多数存在し,年間約1億7千万トンを採掘する石灰石鉱山の残壁問題について強い関心を持っています。

2001〜2002年度の理事長であった熊本大学の菅原先生の下で副理事長を務めましたが,そのときに理事会に答申された「将来構想検討特別委員会」の報告に基づき,岩の力学連合会の改革への取組が始まり,電子ジャーナル,Rock Netなどが本格的に稼働するようになりました。国内シンポジウムを今年度(2007年)開催できないことは残念ですが,次年度,山口大学の先生方とともに,アジアを中心とした海外との交流など,国内シンポジウムの新しい姿をお見せできるものと期待しています。

国際的には,ISRMとIAEG(国際応用地質学会),ISSMGE(国際土質力学・基礎工学会)の提携が進み,FIGS(Federation of International Geo-engineering Society)が早ければ今年10月に設立されるとのことです。岩の力学連合会の重要な仕事の一つは,国際的な舞台における,日本のロックメキャニクスのプレゼンスを高めることです。FIGSという新しい枠組みの中で,若い技術者,研究者が活躍できるシステムと環境を創出する必要があると考えています。

また,一方で,わが国では,行政改革の一環として,新法人制度の準備が始まっており,新法が昨年6月に国会を通過し,来年12月には新法の施行が始まります。まだ,新法人制度の税制が発表されていないなど不透明な点が多々ありますが,岩の力学連合会が新しい法人制度にどのように対応すべきか,検討を始める必要があります。

岩の力学を取り巻く状況には依然として厳しいものがあります。北海道大学の金子先生に副理事長を,東京大学の福井先生に幹事長をお願いしました。また,理事・専門幹事に新メンバーを多数迎えました。事務局も交代しましたが,一丸となって,岩の力学連合会の運営と発展に貢献する所存です。皆様からのサポートもいただきながら,前に進みたいと思っておりますので,今後もご支援のほど,よろしくお願いします。

 

岩の力学連合会 JCRM

賛助会員 Corresponding Member

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ダイヤコンサルタント 電 源 開 発
阪神コンサルタンツ 北 海 道 電 力
ド ー コ ン 北 陸 電 力
アイドールエンジニヤリング 日本地下石油備蓄
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開発設計コンサルタント 基礎地盤コンサルタンツ
国 際 航 業 熊  谷  組
九 州 電 力 三井住友建設
ニュージェック 西 松 建 設
奥  村  組 大  林  組
応 用 地 質 日本原子力研究開発機構
佐 藤 工 業 清 水 建 設
サンコーコンサルタント 四 国 電 力
住鉱コンサルタント 大 成 建 設
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