岩の力学連合会の目的は定款に示されるとおり,「日本の岩の力学及び関連学術分野に係わる機関を代表して岩の力学国際学会(ISRM:
International Society for Rock
Mechanics)に加盟して岩の力学の国際的な振興と交流を図るとともに,国内の岩の力学に関する研究活動の相互連絡・交流と成果発表を行って,科学・技術の発展と普及に寄与する」,とされています.その目的を達成するために日頃から様々な活動を行うとともに,岩の力学分野における国内最大のシンポジウムである“岩の力学国内シンポジウム”を約3年毎に開催し,国際的にもISRMシンポジウム(1981年),ISRM会議(1995年),岩の力学アジアシンポジウムARMS(2004年)を成功させ,また,関係する国内外シンポジウムを後援するなど,岩の力学の発展と普及に寄与してきました.さらに,ISRMの総裁(1995-1999期),および,副総裁(1966-1970期,1974-1979期,1979-1983期,1987-1991期,1991-1995期,1999-2003期)が日本から選任されるとともに,ISRM国際技術委員会のWGや基準委員会などでも会員諸氏が活躍され,国際学会の運営にも大きな貢献をしてまいりました.
このような活動をいっそう充実し新たな社会要請に応えるために,「岩の力学連合会将来構想」が2003年に策定されました.構想では,組織改革,事業計画,基金運用,事務局運営に関する具体的な提言がなされ,このたびの法人化に至り,それらのほとんどが実現されました.事業活動に関しては,国際シンポジウムARMSの開催(2004年),表彰制度の創設(岩の力学連合会賞2004年〜),国際情報発信事業の新設(情報交流ウェッブサイトRock
Net Japanの開設
2004年〜,英文電子ジャーナルの発刊2005年〜),国際交流事業の実施(特別講演会2005年〜),アジアとの交流と英語発表セッションを取り入れた新しい形の国内シンポジウムの開催(2008年)などが成果としてあげられます.
しかしながら,この間においても我々を取り巻く国内外の環境の変化はますます加速し,わが国の国際的なプレゼンスの向上と国内活動の活性化には不断の努力が必要です.これまで実現してきた上記の事業や改革をさらに充実・発展させることで,着実な国際的貢献と活動の活性化が図れると考えています.もちろん,社会からの新しい要請や会員の視点を取り入れることはいうまでもありません.
以上のような連合会の活動の源泉は,組織団体(土木学会,地盤学会,資源・素材学会,日本材料学会),賛助会員,そして,個人会員の方々のご協力と会費による財政基盤です.会員にとって魅力ある事業や会員サービスを充実することが,活動の基盤を強固にするものと考えております.連合会では,これまでも,岩の力学ニュースや論文資料集CD「岩の力学」の編集と配布,Rock
Net JapanによるWeb上の情報発信と交流の場の提供などの会員事業を行っています.また,賛助会員,個人会員ともISRMの国際会員でもありますので,ISRM本部の会員サービス(標準試験法,ISRMレポートやデジタルライブラリー所蔵文献の無料ダウンロードなど)を無償で受けることができます.今後とも,会員の皆様が望まれる事業を検討・実施していきたいと考えていますので,忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです.