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岩の力学連合会Rock Net 委員会委員長
神戸大学工学部建設学科助教授 芥川真一
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わが国の岩盤工学をとりまく現状とRock Net 委員会の設立
わが国の岩盤工学に関する活動は、主として岩の力学連合会組織4学会(土木学会、地盤工学会、資源・素材学会、材料学会)が独自に進めており、また連合会においても専門幹事会などで今後の活動に関する議論が展開されているのは承知のとおりです。また、最近では各学会の岩盤力学関係のWebサイトが充実してきており、メールマガジンの発行なども始まっています。これらの学会ベースの活動は今後さまざまなペースで展開し、発展してゆくものと思われます。
このような活動が学会ごとに行われてゆく中、合理的な情報交流·共有、発信は現在では欠かせないなものとなっています。岩盤工学、岩盤力学、資源開発工学などにかかわる研究者、技術者、学生などに広く情報を届け、共有し、学問領域の発展に寄与するためには、現在の情報発信、交流の方法をさらに合理的にすることが望まれていることは疑いの余地がありません。学会等が主催するシンポジウムを合理的に企画し、関連情報をできるだけ多くの方に迅速に届けるには、ひとつのメーリングリストに発信するだけでよい、というのが理想です。しかし、岩盤工学を取り巻く現在のわが国の状況では、各関連学会の上層部に伺いを立てて岩盤に関する委員会のリストに発信する許可を取り、やっと情報を発信するというような段階を踏まなければならないこともしばしばです。加えてわが国では個人が複数の学会に所属しているため、上記のような方法をとった場合、同じようなメールが何回も届くということになります。
そんな中、平成14年度に、岩の力学連合会では理事長(当時)熊本大学菅原勝彦教授の指揮のもとで、将来構想特別委員会(委員長大阪大学谷本親伯教授)を設置し、岩の力学連合会の活動に関する将来構想に関するさまざまな審議を行いました。ここで将来に向けたいくつかのアクションプランが提案されました(その詳細については当サイトに全文が掲載されていますので、是非、ご覧いただきたく思います)が、これらの一つに、Rock
Netと称するインターネット上のプラットフォームを構築して、情報発信、学会間の情報交流·共有、研究活動の活性化、などの諸活動を合理化するプランが提案されました。
このプランを受けて岩の力学連合会編集委員会にRock Net
ワーキンググループ(リーダー:芥川)が2003年末に設立され、2004年度からRock
Net委員会(委員長:芥川)となりました。
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Rock Net Mailの配信
このような状況を整理して、必要な情報を必要なときに@迅速かつ簡便に発信できる、A閲覧できる、B共有できる、C受信できるようなシステムを学会の壁を越えて構築しようというのがRock
Netの目的、ターゲットであると考えていただければと思います。
最終的には、岩の力学連合会のWebサイトをプラットフォームに、メーリングリストの効果的な利用なども含めた体勢をめざしていますが、いきなり複雑なシステムは作れません。そこで、最初はメーリングリストの整理などから始め、次第に種々の要望に答えられるようなシステムを構築することにしました。Rock
Net委員会では、当初はメール審議を中心に、まず関連学会のメーリングリストなどを集積し、重複なく統合化されたメーリングリストを作成することに専念しました。関係各位のご協力により、この作業を比較的迅速に行うことができ、300名を超える方々に主に会議開催などのニュースを配信しています。これがRock
Net
Mailです。現在のところ、情報発信元は、岩の力学連合会をはじめとして、連合会組織4団体(担当者:土木学会=青木委員、材料学会=水戸委員、資源·素材学会=佐藤委員、地盤工学会=芥川委員)が主体となっています。Rock
Net
委員会に送信されてきた配信希望情報は、迅速に委員会内で回覧され、特に問題が無く関連各位に益するものと判断されれば、Rock
Netのヘディングをつけて配信されることになります。
これまでの組織形態において、ある情報(あるいは提案)が送信側から受信側に届くまでのプロセスを振り返ってみます。委員会構成などの関係から、意見や、活動計画が提案され、それが承認されて実行されるまでには、実に多くのパスを通らねばなりません。また、このようなプロセスが動くのは定期的に開かれる下部委員会、上部委員会、理事会などの審議によるため、想像以上の時間が経過することも少なくありません。さらに、定期誌などに情報を掲載する場合には、原稿の締め切り期日などの制約があり、通常は1〜2ヶ月の準備期間が必要でした。これに対して、Rock
Net
Mailでは、情報の受け取りから配信までに要する時間は通常約1日程度であり、情報の送信側と受信側の双方向に大きなメリットがあるものと考えます。
なお、岩盤工学に関連する技術者、研究者、学生の皆さんは、連合会および関連学会のいずれか、あるいは複数の会員となられていらっしゃるかと思いますが、関連情報を会員以外にも広く配信することには意義が認められるため、現在のところメール配信対象者の学協会会員種別は特にこだわらずRock
Net Mailの無料配信を行っています。
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WebサイトRock Net Japanの開設
これまでは、取り扱われる情報は会議開催情報などの一部にとどまっていますが、岩盤工学に関する種々の情報を効果的に取り扱えるシステムを構築することが望ましいのは言うまでもありません。一般に、メール配信だけでは、関連学会が関係者に益すると認めた情報を一方的に受信者に配信することになります。しかしながら、Webサイトによる情報発信をベースとして現在のインターネットインフラを効率的に利用すれば、非常に多様な形で情報共有、情報交換、閲覧、検索、掲示板活用、ネットミーティングなどが可能な時代になっています。また、情報の伝達は個人から個人へという形式だけでなく、個人から多数へ、多数から多数へ、などあらゆるモードが可能です。
そこで、Rock
Net
Mailの配信システムの構築にひき続き、今後の種々の展開が容易になるようにWebサイトを開設するための活動を行ってきました。この結果、生まれたのが当サイトRock
Net
Japanです。まだまだ未完成部分も多くありますが、今後は優先順位の高い活動内容から順次進め、サイトを充実していこうと考えます。
組織の枠を超えてさまざまな形態の情報マネジメントが可能な現代において、このような動きは岩盤工学をとりまく関係各機関の活性化にも貢献できる可能性を秘めています。岩の力学連合会では新しく電子ジャーナルを発刊する計画が進められており、Webサイトの充実と合わせて総合的に岩盤工学関係者間の交流が効率化され、活性化できることが望ましいと考えます。そのような時代の流れにおいて、Rock
Net Japanが少しでも貢献できるようにその整備を進めて行きたいと考えます。
(追記:今後、当ページではRock Net Japanにおける情報掲載規定についても取り扱う予定にしております。)
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